横浜馬車道で創業133年

~馬車道と歩み続けた150年~


(横浜開港資料館所蔵)

「商売人は下を向いて歩け。」先代は言いました。
1858年幕府とアメリカ総領事ハリスとの間に日米修好通商条約が結ばれると翌年の横浜の開港に向けそれまで小さな漁師町だった横浜村を多額の資金を投じて開発し国内の商人を誘致し街づくりを行いました。
貿易が本格的に始まると外国領事たちが横浜の領事館と江戸の公使館との往復を馬車で頻繁に行ったことが馬車道の由来です。
明治初期には馬車道から本町通りにかけて日本で初めて約300基のガス灯が設置され、また日本初のアイスクリーム屋や写真屋が開かれるなど馬車道はまさに文明開化の最前線の町として栄え、その面影は今日に至るまで人々を魅了しています。
そして開港から31年後の明治23年大日本帝国憲法が公布された翌年、国民が近代化という開花期に熱狂し昂揚する激動の時代に履物屋「今井のはきもの」として馬車道で創業しました。
時代の変化にあわせ提供する履物も変化させ、横浜を中心に店舗を展開し人々の足元を飾りました。
それから現在にいたるまで、業種を変えながら「馬車道という地での商売」にこだわりを持ち続け、馬車道を代表する老舗会社という誇りを持ち、現在では革の専門店としてその歴史を刻み続けています。

「物創りへの拘り」

バイヤーとして長年の経験の元、年間に何百社、何百人と言うメーカーやアーティストを見る中で、自分の目に留まる心躍らせるメーカーやアーティストはほんの数人。
アパレル業界の中には、デザインが出来る人、物を作れる人は多くいますが今井の目利きは、豊かな感性を持ったデザイン力と、確かな技術を持った仕立て力。そして妥協なき物作りへの拘り。
自然と異彩を放つ逸材が揃います。
誰もまだ見ぬ世界観を持つアーティスト。
それを世に出すのが今井の役目。
当店でのセミオーダー、フルオーダーはそんなアーティストに仕立てを依頼するからこそ別次元の作品が出来上がります。

「商売への拘り」

商売人としての信条は、お客様とのご縁を大切に常に夢を持ち、自身がワクワク感を抱けるファッションの提供です。
そして今井を馬車道ブランドとして、馬車道と共に発展させてく所存です。



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