不良中年シリーズ、今回のテーマは「不良中年のシークレットBOX」
だんだんシリーズ化してきました不良中年のオーダーメイド。ちょい悪オヤジ?のオーナー様から今回はクロコダイルでリクエストを頂きました。内容は、「箱オーダーしたいんだけど。。」えっ箱?どんな箱?何用ですか??「お金入れる。。。」えっもしかしてへそくり??もしかして内緒の。。笑。。毎回楽しませてくれるちょい悪のオーナー様。今回も悪い箱が出来そうです。。今からワクワクですよ。。始まりました、不良中年シリーズ第四弾。「不良中年のシークレットBOX」??
興味津々、何を入れる箱か??
オーナー様に、「何入れるんですか?何の箱ですか?」「お金」「えっお金??もしかしてへそくり~??又面白いですね~。。」「や~内緒でためてんだよ1000万目標で」「えっ1000万??」さすがです出来るちょい悪オヤジは違います。。笑。奥様に内緒だとか。。ばれないようにだとか。。笑。だから目立たない箱作ってくれって??いやそんな訳にはいかないでしょ、メチャクチャ面白い物作らせて頂きますよ。聞いた途端ワクワク。そして在庫の革の箱の中をあさって、どうしよどれにしよ、アッこれ、エイの革、これだ!これにどうする、、テンションが一気に上がります。何をどうする、どれとどれをどう使うテンション上がったままぐるぐると回転状態です。このワクワク感が楽しいですね。このテンション上がった時にひらめいた感覚でだいたい物を作っていきます。このビビット感が大きな決め手になりますね。そしてもう4個目なので、オーナー様の好みも把握できていますので。
アーティストの選択
オーナー様からは上記のようなイメージと寸法をご指示いただきました。当店には作成をお願いするアーティストが何人かいるのですが、今回作成をお願いしたのは、彫刻家の顔を持つアーティスト・バロック。バロックはこのところめきめきと存在感を表してきたアーティスト。独特の世界観があり、形にとらわれる事もなく感性で形を作り出すアーティストです。今回の作成は迷わずバロックを選びました。
世界観の共有
オーナー様の希望や、私が抱くオーナー様のイメージや今回の作成の世界観などをアーティストに伝えアーティストの発想から感覚的な事を共有しながら少しづつ形を想像していきます。いつも基本使用する革は私が決めます。最初に直感で感じたオーナー様に似合うと思う革をセレクトします。それをアーティストに調理してもらうイメージですね。。
アイデアその①
アーティストとセッションして描いてくれたのがこのデザイン画。オーナー様のご希望の形とは全く違いますが、なかなか面白そうな提案です。さっそくオーナー様に連絡。
オーナー様は「面白そう」っと仰ってくれたので、この感じで進めていこうと思います。
形の決定
改めてアーティストが描いてくれたデザイン画です。なかなか面白そうです。
ここからどの革を使うかアーティストと革のセレクトをしていきます。アーティストの提案と、私が使って欲しい革のバランスなどあれこれ言いながらこの革、いやあっちの革。。っと言いながら。決定したのがこの革たちです。。
オーナー様が気に入ってくれるかどうか提案してみます。
オーナー様の返事
オーナー様の返事は、「いいよいいよ、任せるよー遊んじゃって。。」でした。いつもこんな風にこちらの提案を気持ちよく受け入れてくれるのでこちらもワクワクです。楽しませて頂けるありがたいオーナー様です。
革のセレクト
クロコの革に組み合わせるのはエイの革。クロコにエイの革、二つの革はどちらもパンチがきいた革なので、ごちゃごちゃになりそうですが、そこはアーティストが上手く仕上げてくれると思います、パンチがきいた革だからこそおもしろい。
そして内側は白ヘビ。なぜ白ヘビかと言うと、勝手な願掛けです。。笑。ヘビはお金が溜まると言われますよね、そして白ヘビはヘビの中でも最強です。お金が溜まっていきますように、との願いと面白さを考え内側は全て白ヘビで作ります。。最強のへそくり箱。。笑。
海の宝石ガルーシャ
海の宝石と言われるエイの革、綺麗な小粒の石を敷き詰めたような表情の革、エイの背中の中央には、スターマークと言われる白い石の部分があるのが特徴です、もちろん個体によってこの出方はまちまちです、この白い部位を持ち手に使います。そして箱の角にもエイの革を使用します。エイの革は固くて普通はなかなか縫えないので、今回の作品にはちょうどいいんです。なぜかと言う金具で打ち付けていくからです。こんな使い方も面白いですね。そして一説によりますとエイの革も金運アップと言われているようですね。
白ヘビの威力
日本では白ヘビは縁起が良いと昔から言われますよね、縁起物で信仰の対象にもされてきまた白ヘビ。以前お客様から聞いた話ですが、夢の中に白ヘビが気持ち悪いほど出てきた夢を見たそうです、あまりにもすごかったので、知人にその話をしたら、きっと近いうち良い事が起こるよ、と言われたそうです。なんだろうと思っていたら、思いがけない大金が入ってきたとか。。そんな話を聞きました。そう白ヘビは良いのですよね。個人的には金閣寺の白ヘビ様に年に一度はご挨拶に入っております。。以前足がとても痛かったのですが、白ヘビ様に手を合わせた後不思議なくらい痛みが治っており、それ以来京都に行く時にご挨拶に行くようにしていますよ。。笑
そして作成がスタートしました。
材料が揃って、どう組み立てていくか整理できたようでスタートしました。さあどんなふうに仕上がっていくかな。。お楽しみに。。。
内側には願掛けで、お金が溜まると言われている白ヘビで作ります。
まずは内側のボックスから。そしてパーツの裁断と下準備↓これはエイの革ですね、エイもこんな風にカットしてこれだけのパーツを使います。
↓持ち手のパーツです
本体部分は、クロコダイルにアザラシを組み合わせていきます。この感覚と技術はバロックならではの表現力ですね。
だんだん出来上がってきました。悪いのが出来そうですよ。。笑。
↓これはどの部分でしょうか??楽しみですね。
出来てきた、出来てきた。こんな風に手作業で作り上げていきます。コマかな仕事です。
だんだん出来上がってきました。もうすぐ完成です。ワクワクドキドキです。
出来てきた出来てきた、もうすぐ出来上がる!
出来上がりました。
怪しい、悪いのが出来上がりましたよ。届いた箱から開けてみてみると、わ~。。ナニコレ。。すご~い!!その次は凄すぎて笑っちゃいました。想像道り、いやそれ以上の出来上がり。早速アーティストに素晴らしい、お見事です。っとお礼を兼ねて感想を伝えました。そしてそして、オーナー様に写真を送信。まだ実物を見て頂いている訳ではなく写真だけですが、感想は、「やっぱ怪しすぎますね~、想像以上ですよ。毎度のことながら完璧ですね。」っとお褒めの言葉を頂きました。毎回お任せ頂いて、チャレンジさせて頂け楽しませてくれるちょい悪のオーナー様には本当に感謝です。オーナー様よりこちらが楽しませて頂いています。
箱なのですが、セカンドバックの様にも使って頂きたいので、持ち手も付けています。これ持って話のネタに呑んで頂きたいですね。笑。
納品そしてジャーん!
ドキドキの納品です、オーナー様には写真でお見せしているからある程度安心しているのですが、でも実際見て頂かないと。。
そしてジャ―ん。写真を送って頂きました。第一声は「笑っちゃったよ~。」って。
「内緒にしておくために作ったんだけど飾りたくて、見せたくて。。楽しく悩んでるよ~。。」っととても気に入ってくれました。良かった!ほっとしました。嬉しかったです。自信作だったので絶対気に入って下さるだろうとは思っていましたがやっぱり手元に届くまではドキドキです。そして「又次回も考えとくね」って言って頂けました。喜んで頂いて、こちらも楽しくチャレンジさせて頂けて本当にありがたく嬉しかったです。ちょい悪のオーナー様いつもありがとう!。そして着々と1000万円溜まってますね。。ばれないように。。笑。又次回も考えといてくださいね。
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